FC2カウンター ロンドンの梅干 ナスのおばさん~ポポ編~

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2005-12-06

ナスのおばさん~ポポ編~

昨日の日記に書いたナスのおばさん。
ハイ、私にカフタン(着物)を依頼したその人。

彼女の呼び名はポポ*。

「叔母さん」という意味なのだが父の妹を
指すものである。
日本の叔母さん(⇒父母の妹)よりも的確に
その人が誰なのか表すこの言葉。
ちなみにこれが母の妹だとマミー*になる。
もっと細かい呼び名があるらしいが、
複雑すぎて英国で育った2世のナスたちも
わからないらしい。
さすがカースト制が残るインドだけあって
親族の中でも男女どちらで歳が上なのか下
なのかわかるようになっている。

(*パンジャビ語)

彼女は出会いの時から印象が悪かった。

彼女の前評判 by ナス

「親父の唯一の妹でうちの母の親友。
とっても親切でうちの家族全員が良くお世話になっている。」

というものだった。

ところが実際会ってみたらただのダミ声おばさん。
話し方も恩着せがましく、私のことも品定めするかの
ように見て「ふーーん」ってな顔をした。

大したタマじゃないわね、とでも思ったんか?

その日はナス妹の18歳の誕生日であった。

妹のために高級住宅街の中にあるKensingtonの
ハイストリートまでひとっ走りしてプレゼントを購入。

そして少々値は張るがフレンチカフェで丸ケーキを購入。

いつも近所のスーパーTescoで買う激安の砂糖と
脂以外、何の香りも味もしないケーキしか食べた
ことのない妹。(ナス談)
せっかく大人になるのだし普段とは違うものを試して
欲しかった。

ラズベリームースとスポンジのケーキだったと記憶している。

とはいうもの招待客は全員で約30人。(注:全員親戚)
私も全員分買うわけにも行かなかったので、このケーキ
の他2つが用意されることに。

そう、あとの二つは「砂糖あぶらケーキ」。

そしてケーキカットの時間が来た。
冷蔵不要の「砂糖あぶらケーキ」は外にほっぽり
出されていたが私のケーキはうやうやしく冷蔵庫から登場。

そして箱から出たとたん、ポポの一言。

「This is a posh people's cake.」
(上品ぶったケーキね)by 梅干的訳


と言って「砂糖あぶらケーキ」を一人で切って
頬張り始めた。

感じワル… というのが初めの印象だった。




それから数年の月日が経った。
今度はナス姉の誕生日。

離婚秒読み態勢に入っていた姉を励まそうと
ナス兄弟が企画をするも、そこはインド人。
時間も日程もギリギリまで決まらない。

そして『決行』となったその午後は随分前から
友人らと飲茶をする約束をしている日であった。

ナスは準備のため11時ごろから実家に向かい、
私は3時ごろに実家で合流することになった。

中華街を出る前に念のため電話をしてみると

「予定が押してる。 5時ごろ来て。」

絶対そうだと思った。
この人たち、時間通りにものを遂行する人達じゃ
ないから。
別に悪口言ってるんじゃありません。
そういう文化なのです。
時間はあってないようなもの。
約束もあって無いようなもの。

口約束を守る、守らないで揉めるなんて彼らに
とってナンセンス。そういうもんだと私はみている。
だから電話して確認をしたのだ。

案の定2時間遅れの5時というので5時ちょっと前に
駅に到着しナスに迎えに来てもらう。

実家に到着。
当然ポポがど~んとリビングにすわり、ナス母が
茶を出してポポのホステスをしている。
そういえばこの二人の関係は小姑と嫁か。

挨拶をするかしないかというその時!

ポポ 「なんでもっと早く来て手伝わないの?」


私も伊達に4年もインド男と付き合ってるわけじゃない。

「友達と会ってたんです。随分前から約束していたので。」


しかし相手は、ポポ。
こんな嫌味、嫌味ともなんとも思っていないだろう。
というか「前から決まってようが親族の集まりを
優先するのが当然だろ」と思ったのかもしれない。

私はいそいそと台所に向かい、私同様、身分が
「スードラ」(奴隷)の嫁たちに混ざった。

奴隷たち、いや失礼、お嫁さんたちはそれぞれ
チャパティーを作ったり、サモサを暖めなおしたり
子供の面倒をみたりと忙しそう。

とにかく計画性に欠けるインド人。
時計は既に7時を廻った。が、食事がまだ整っていない。
人が揃ってしまったのでとりあえずケーキを切ることに。
 
今回はお姉ちゃんのために特別に注文したケーキ。
ただデカくて多少高いだけであとは同じ
「砂糖あぶらケーキ」。
ちなみにビーガン用(乳製品も食べない菜食主義者)の
ため卵生クリーム一切不使用。
そんなことしてまでケーキ食う意味あんのか?というのが
私の意見なのだがそれは置いておいて、さてケーキを
切るというとき、一番近くいたのが私。

チャパティーも作れないし、サモサも揚げれないし
子供の面倒も見れない。
かといってポポと肩を並べてリビングに座れる
身分でもない。(スードラ)
だからちょうどケーキの置いてあるテーブル付近に
座っていたのだろう。
なので自然と私が分配をすることになった。

ケーキは大きな長方形。
なので自然とケーキを縦タテ横ヨコに切り、小さな
長方形のケーキを作り始めたそのとき!!!!!


「ケーキは三角形に切るもんでしょ!」


??????????????????はぁ????????????????????????

そういって私からナイフを取り上げ、縦タテ横ヨコの
法則を無視し、勝手に三角形にケーキをきり始めるポポ。
(ナス母、横でオロオロ)

梅 「でも長方形のケーキを切るには小型の長方形
を作るのが一番ですよ。」

ポ 「ケーキってもんはね!」   (切り切り)
  「三角形にね」        (切り切り) 
  「切ってはじめてケーキてものなのよ。」(もぐもぐ)
(なす母、オロオロ)

梅 「はぁ」

と一瞬めまいがしそうになったが、私だって私だって
なんか言い返えさにゃ、大和撫子の名が恥じる!!!!

梅 「ふ~~ん、インド式ってそうなんですかー。
次回、家族の集まりでケーキ切る機会があるまで
忘れないようにしますね。」
(声やや大きめ)


すると!

ポ  「そうよ!来年はうちの長男の結婚式があるんだから
それまで頭に叩き込んでちょうだい!」

お宅の長男って… 彼女、いないんですけど…。


「インドで見合いするに決まってるじゃない!」



ポポの完全なるKO勝ち。
だって結婚式に私が奴隷として参加する事まで
決められちゃったんだもん…。


~続く~
梅干
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プロフィール

梅干

Author:梅干
☆1999年4月☆ 
東京でOL。
何気なく手にした海外就職情報誌で英国のポジションに関心を寄せる

☆1999年6月☆
英国での仕事が決まる

☆1999年9月☆
労働許可書(work permit)がおり、英国に移り渡る

☆2001年9月☆
同じ会社に務めるインド系英国人・ナスと交際開始

☆2003年8月☆ 
晴れて英国定住ビザが下りる

☆2004年6月☆
転職

☆2004年7月☆
ナスと西ロンドンに住居を購入。

☆2007年4月☆ 
三毛猫のミケさんが家族として加わる

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