2007-05-17
保険 = ギャンブル ?
昨年、発見しすぐに取り出した子宮筋腫。
なんと我が母、10年前から私を婦人病専門の保険に
かけていたというではないか!
加入者の私は全然聞かされていなかったんですけど!
その保険が去る2007年3月末に無くなるというので
私をせかして書類を用意し、ギリギリで求償手続きを完了させた母。
私が病気にならなければ。
或いは筋腫が1年遅れで発見されていたら掛け捨てになっていたわけである。
ある意味、強運の持ち主だ。 我が母・たか子。
書類の提出を終えて1ヶ月近くが経った4月のこと。
母から一通のカードが届いた。
「おかげさまで求償手続きが終了しました。
忙しい中ご苦労様でした。ありがとう。
日本の皆は元気にやっています。
ナスくんと楽しく、元気に暮してください。」
不備書類がなかったようでホッとする。
が、それ以降進行具合について連絡が無い。
といっても私の最大の関心は金額。
いつ頃、いくらくらいが入るのか。
母の日の挨拶も兼ね、連絡を入れてみる。
(というか母の日は言い訳)
梅干 「それで例の保険だけど、その後、展開はあったの?」
母 「あぁとっくに完了してるわよ。」
梅干 「完了ってお金もおりたということ?」
母 「とっくに下りてるわよ。
あなたの口座に入れておきました。」
って勝手に私名義の口座も開けてるし?!
梅干 「掛け金はお母さんが払ってくれたんだし
そのお金はお母さんが使って。」
---ここで本題---
梅干 「・・・・・でもって・・・・・いくら入ったの?」
母 「大したことないのよ。 20万円。」
!?!?!?!?!?!20万円?!?!?!?!?!?!
これって大したことない額なの?
比較するものがないのでよくわからないけれど
手術費、入院費、診察費もろもろは全て英国の保険が
払ってくれてるのに、それでも出る保険の20万円ってなによ?
(同保険会社にはきちんと英国の保険会社からも支払いがあったこと、
そしてその支払い明細も送っていて、決してずるして手に入れた20万円ではない。
あしからず。)
が、20万円。母にいわく掛け金を下回るというのだ。
というとはこの保険。
日本で手術をした場合のみ、運がよければトントン。
はみ出し部分が発生し加入者が負担。
今回のように英国で治療を受けた場合、国立病院で無料手術を受けるか
私が実際したように英国の保険を利用して私立病院で治療するかで
どちらにしても同保険会社は痛くもかゆくもなく終わったわけだ。
だからこの保険。
私が英国に移り住んだ時点でnegative equityに決定していたわけだ。
・・・・・そこで思ったんだけど・・・・・・
母よ。
娘が日本を離れた時点で保険を辞めておくべきだったんじゃないの?
母 「それでもいいじゃない。掛け金が丸ごと無駄になったわけじゃないし。
じゃあお言葉に甘えてこのお金はロンドン行きの旅費に充てさせてもらうわね。」
と納得している様子。
ギャンブルに手を出したものの、途中でルールが紛らわしくなって
なんだかわからなくなりつつも、つねに掛け金を出していたら
ジャックポット!
が、リターンは資本を上回ることなく終わった、という感じ。
それでも配当金が出たときの喜び(?)があっただけでも
このギャンブル。 いや、婦人病専門保険。
掛けた甲斐があったというものではないだろうか。
秋にはロンドンに来たいという母と電話を切る間際に
あわてて尋ねる。
梅干 「他に私に掛けている保険ないよね?」
母 「ないわよ。」
ホッ。
でも私の年金、いまでも払ってくれてるんだよね。
それこそ一番危ないギャンブルなのでは?!?!
梅干
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